飽和脂肪酸という言葉を聞いた事があるでしょうか？
”脂肪”と言う単語がついているだけあって「ダイエットの敵！」と身構えてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

ダイエットについて調べると出てくる「脂肪酸」という言葉。

今回は脂肪酸の中でも、飽和脂肪酸ついて詳しく解説していきます。

飽和脂肪酸とは？〜上野・浅草パーソナルジムN-fitness〜

飽和脂肪酸は脂肪酸のうち、炭素同士の二重結合を持たない脂肪酸の事を指し、体を動かす時のエネルギーにもなってくれます。

脂肪酸には、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3種類があり、それぞれに特徴があります。

 

飽和脂肪酸の種類

飽和脂肪酸の中にも様々な種類があります。
ステアリン酸、バルミチン酸、ミリスチン酸、酢酸など合計で12種類の飽和脂肪酸があり各栄養素に異なる作用も多く存在しています。

 

飽和脂肪酸のメリット

１．エネルギー生成

体内で最も使われやすいエネルギー源である糖質がなくなってしまうと、脂質を使ってエネルギーを生成します。
その際に９kclものエネルギーを生成することができます。

 

２．ホルモンの材料になる

炎症を抑えてくれる副腎皮質ホルモンや、男性ホルモン・女性ホルモンはコレステロールによって作られています。
そのため脂肪の摂取量が少なくなりコレステロール値が低下すると、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌レベルが下がることがわかっています。

そして、脂肪の摂取量が少ないベジタリアンの方はテストステロンの値が低いこともわかっています。

テストステロン値が低いと次のようなデメリットが考えられます。

• 筋力の衰え
• 腹部の脂肪増量
• 疲れが取れずらい
• やる気や集中力、記憶力の低下
• イライラや気分の落ち込み
• 動悸や息切れ

などが起こり、大きなデメリットとなってしまいます。

 

３．脂溶性ビタミンの吸収を助ける

脂溶性ビタミンはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの４つが該当します。
飽和脂肪酸にはこれら４つのビタミンの吸収を助けてくれる役割があります。

これら４つのビタミンの効果について簡単に解説いたします。

１．ビタミンA

▶︎暗順応や視力、皮膚、粘膜を正常にを保つ。

【解説】ビタミンAとは？妊婦は要注意！？豊富な食材と合わせてご紹介！

２．ビタミンD

▶︎カルシウムやリンの吸収を助けたり、骨や歯の形成に役立つ。

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３．ビタミンE

▶︎手足に血流を流れを活発にする。ホルモンの分泌を円滑にする。

【解説】”若返りビタミン”ビタミンEが豊富な食材！ビタミンEの働きとは？

４．ビタミンK

▶︎血液の凝固性を保持する。骨や歯の形成に役立つ。

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など、脂溶性ビタミンには様々な効果があります。

 

飽和脂肪酸のデメリット

１．肥満

上述した通り、脂質は脂肪のもとになるため、直接的に肥満へと関与しています。
飽和脂肪酸による肥満の影響で血液中のLDL（悪玉）コレステロールの増加が起こり動脈硬化へとつながってしまう恐れがあります。

さらに内臓脂肪が多い状態を放置してしまうと、高血圧や高血糖を引き起こしてしまい、動脈硬化を促進してしまいます。

LDLコレステロールって何？悪玉の意味

 

２．生活習慣病

生活習慣病に関連する病気は様々ですが、その中でも５大生活習慣病と呼ばれている５つの病気があります。

それが、がん、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患の５つです。

生活習慣病には肥満が密接に関係している為、飽和脂肪酸によって肥満になり、そのままの状態を放っておくと生活習慣病につながるリスクがあります。

 

飽和脂肪酸とダイエット

メリットとデメリットを合わせ持つ飽和脂肪酸ですが、飽和脂肪酸とダイエットの関係はどんなものがあるのかを見ていきましょう。

そもそも、脂肪酸は脂肪の主成分になるためダイエットとの関係性はとても深いです。

脂質制限という言葉を聞いたことがあるかと思います。
この脂質制限は長期的に見て徐々にダイエット効果を出せる方法になります。

脂質を多く摂るということは脂肪を多くつけるということに直結してしまいます。

そのため、ダイエットでは「低脂質高タンパク」を基本としたバランス重視の食生活を試みていきましょう。
この場合、脂質を少なくタンパク質を増やしてあげることがダイエットにはとても重要となっています。

しかし、脂質を全く摂取しないというのは、上述したような脂質のメリットも得られない為、脂質を完全に断つというわけではなく脂質を総カロリーの１０〜２０％ほどに抑えるように行うようにし健康的にダイエットを成功させるように進めていきましょう。

脂質制限に関する詳細は下記をご参考にしてください⬇︎⬇︎⬇︎
【完全版】『脂質制限』で筋肉をそのままにダイエット！”糖質制限と比較”して徹底解説

 

まとめ

いかがでしたでしょうか？

飽和脂肪酸のメリット、デメリットについて、飽和脂肪酸とダイエットの関係をご理解頂けたかと思います。

飽和脂肪酸をを多く摂ってしまうとダイエットに関しては悪影響を及ぼしかねない。
そして、健康のためを考えると過度な制限は体調の変化を起こしてしまう可能性がある事。

メリット・デメリットを正しく理解した上で、ご自身の目的に沿った摂取量を意識して健康体を目指していきましょう。