本日は筋力増強の二大巨塔である“カフェイン”と”クレアチン”を同時摂取するとどうなるのか？
エビデンスベースで解説していきたいと思います。

カフェインとクレアチンの研究〜浅草パーソナルジムN-fitness〜

ベンチプレスのパフォーマンスに対する急性のエルゴジェニック効果を比較した研究結果がポーランドで報告されました。
※急性エルゴジェニック効果＝摂取直後に現れる運動能力向上効果

クレアチンを筆頭に複数の筋力増強成分が入っている錠剤と、カフェイン単独の錠剤のどちらがベンチプレスの反復回数が多くなるかという研究です。

被験者は16歳から40歳の男性で、体重70〜90キロの15名が研究に参加しました。
そしてトレーニング歴が1年以上、体重の75％の重量を10回反復でき、健康で怪我がなく、サプリ成分に対するアレルギーのない人たちです。

※カフェインについて
※クレアチンについて

【研究結果】

結果は”カフェイン単独”のほうが優れていました。

カフェイン単独グループは1セットで見ると1〜2回、普段より多く上がるようになりました。
多成分の錠剤を飲んだグループは普段と変わらない反復回数でした。

研究者の見解をまとめると「多成分の錠剤は成分間の拮抗作用によって、運動能力向上効果が打ち消される可能性がある」とのことでした。

実際にパワーを上昇させることで有名なクレアチンとカフェインですが、こちらの研究では同時摂取で互いに効果を相殺するように働く可能性があると言われています。

結論として、急性効果をベンチプレスで評価するというこの研究条件では、研究者は下記のようにまとめています。

「多成分サプリとカフェインは、エルゴジェニック効果はカフェインのほうが高いと考えられ、またポーランド国内ではカフェインのほうが圧倒的に安価である」

まとめ〜浅草パーソナルジムN-fitness〜

いかがでしたでしょうか？

クレアチンとカフェインの併用に関する研究はまだ不完全で、エビデンスが十分に揃っておらず結論が出ていないのが現状です。
双方の作用が単独使用に比べ充分に現れなかったという研究が散見されていると言えます。
しかし、クレアチンを事前に数日間摂取してからカフェインを摂取したところ、体力の消耗を自覚するまでの時間が長くなったり、運動時のパフォーマンス向上がみられたりしたとの報告もあります。

上記の事から、念のためクレアチンとカフェインの同時摂取は避けたほうが無難でしょう。

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